2006/12/08

No lung No life

2週間入院しました。
そして今日退院しました。
気胸。
私の自然治癒力の敗北。
午後出社の準備して通院したのに、
いきなり病室に放り込まれる。

体の脇下から入った管は一回り太くなり、
淡い水色で小学生の理科の実験で使いそうな機械がつながる。
私が息を吸う度に側でブクブク言う。
周りにも私と同じような人がチラホラ。
ココではこれがトレンドか。
おじいちゃんのようにソイツをキャスターに乗せてトイレへ。

とりあえず一旦家に戻り、入院生活の準備。
機械を取って簡易器具を着けた為、
途中で若干息苦しくなる。
うぅ…なんて弱々しいんだ…
凹みながら再び病院へ。

2~3日ボーっと過ごす。
なんとなく、誰にも連絡を取らず。
…暇すぎる。
切実な用事もあったので、師匠Tに連絡を取ってお願いする。
師匠T、お見舞いありがとう。



1週間経っても空気漏れ止まらず。
この病気に対するどうしようもなさを感じる。
月曜日に手術が決まる。
おぉ…手術。
初体験。
緊張のようなドキドキ感とワクワク感が入り乱れる。
ちょっと心が湧き踊る。

手術の説明。
切ったり縛ったりするそうで。
「何か質問ありますか?」
今回は左ですけど、右は?
「右は右でなったらその時、相談で」
…うーん。


手術当日。
注射やら何やら準備。
鼻から胃に管を入れる。
退院までの間で1番の辛さ。
メチャクチャ涙目。
辛すぎてフフフと笑う。

ついに手術室へ。
幾つもの自動ドアをくぐり抜ける。
おぉ…すげぇ。
名前と血液型を確認。
手術台の上に。
「では麻酔入れますよー」の声。
酸素マスクが軽く口元に。
眠る前に1回テンション上がるかと思いきや、
麻酔が効いて…

気付くとベット。
色々と管やら心電図やら接続。
尿管に気付いた時は結構ビビる。
コレ尿道に入ってんの?!
とる時も看護婦さんへの恥ずかしさよりも
痛くないのかとビビる。


大部屋に戻る。
斜め向かいの独り言のうるさいジジイが退院している。
コレで静かになるかと思いきや、
今度は隣のジジイがうるさい。
夜な夜なナースコール。
入れ歯の無いような喋りで大声。
軽く不眠症に悩まされる。

X線を浴びまくる。
徐々に水色の機械が無くなり、管が無くなり。
まだ機械のつながっている人達を見て、
ちょっと疎外感を覚える。

まだ胸に微妙な痛みを感じつつも退院OK。
X線では大丈夫そう。
てかもう放尿の音が両側から聞こえてきたり、
ジジイのわがままが聞こえてくる生活はしたくない。
病院なのに(だから?)たまに3Kを感じる。
看護師リスペクト。
看護婦を彼女もしくは奥さんに持つ男はちゃんと労わるべきだ。


そして何より母親に感謝。