こんなの俺でも描けるよと思うような絵がある。
例えば、
俺的には岡本太郎の"高津"の絵だったり、
小学校の頃に校内に飾ってあった山下清の絵だったりする。
でも実際、
その絵は俺には描けなくて、
実は高い技術を要するものだったり、
俺には感じ取れない目線のものだったりする。
つまり、それが半歩先行くモノであり、
人に認められたり、
人気があったり、
支持される絵、絵だけでなくモノは、
人の半歩先行くモノであると思う。
そして、半歩であるがゆえに、
俺にもできるんじゃねーの?と思わせる。
その半歩が遠いことを一般人は知らない。
それを知る人が知識人として、
その価値ある半歩先行くモノを世に知らしめる。
死後に認められたりするのは、
半歩じゃなく、
一歩、二歩と先行くモノを作ってしまったから。
そして、その半歩先行くモノが、
いつも半歩先行くモノであれば、
それはマスターピースとして世に残る。