2010/01/03
[読了] 服従の心理
服従の心理
スタンレーミルグラム
2010年読了1冊目。
服従の要素として
権威
ヒエラルキー
イデオロギー
があり、
道徳的観念は服従時の抵抗要素としては弱いものであるという話。
巻末の訳者のコメントでは、
この話自体には批判はなく、同意できるものとしているけれど、
権威vs道徳をみることを目的として実験が行われているが、
道徳とは社会という権威の中にある観念であると考えられるし、
実際は権威vs権威をみていたのではないか?
と疑問を投げかけてる。
まぁ、どっちにしろ、
服従時の人の精神状態ってこんなんなんだー。。
おそろしいかもしれない。
たまにどんなに説得しようとも、
というか、どんなに正論を言おうとも、
自分を曲げないというか納得できてない人がいるけれど、
もしかしたら、単純に自我が強い人以外にも、どこかで服従状態にあって
こちらの話を全く受け入れられなくなっている可能性もあるのかもしれない。
なんかそんな人いそう。
てか、この本の確率からいっても自分もそんな状態にいる時ってあるのかもしれない。
自分っていうのを強く持つ必要がある。
と思わせるけれど、どんなに自分の軸をブレずに持っていても、
イデオロギーやヒエラルキーの存在する社会の中で生活していく以上、
影響されずに生きていくことってできるんすか?
あぁ。。
山にこもるか。。
仙人となって悟りを開くしかないっしょ?