2010/02/08

[読了] 「人間」としての生き方 


「人間」としての生き方 (PHP文庫)
安岡正篤という人は戦前戦後の政治に関わってきた偉い人だそうだ。
詳しくはwikipediaとかに任せる。
その人が書いた東洋倫理概論という本の現代語訳版が本書です。
原本は難解だそうで、他の人がその本を分かりやすく翻訳したのがこの本。
確かに読みやすいテンポだったけどまだ俺には読み難かった。笑
今まで見た事もないような漢字がわんさか出てくる。
一応、ふりがなをふっていくれているので読めるには読めますけども、
これは。。。意味がわからん。。。ってのが結構あった。
孔子とか荘子とか出てくる。
その類いの本は読んだ事なかったけど結構分かりやすい。
しかし、現代語訳なんだけど漢文とか古文のニュアンスが結構出てくるのでそれが分からん。笑
すいませんけど、その科目は赤点ギリギリな感じだったので勘弁してください。泣
って感じでした。

人生を早年、中年、晩年と大きく分けてそれらの倫理を論じている。
早年は志尚
1)親兄弟に対する孝悌(良く父母につかえ、兄弟仲良くすること)
2)師友に対する敬愛
3)英雄哲人に対する私淑(直接教えを受けたわけではないが、著作などを通じて傾倒して師と仰ぐこと)
4)恋愛
5)至尊(極めて貴い存在。天子)及び社稷(国家。土地の神(社)と穀物の神(稷)を祭ることは国家を治める為には欠くことのできないものであった)に対する忠愛、
余論)学問

中年は敬義
家庭生活について
1)夫婦の道
2)父母の道
3)祭祀(「祭り」の漢語的表現)と信仰
社会生活について
1)衣食と職業
2)社会の直視と出処進退
独(ひとり。俗世間とはなれた)の生活について
1)自然との深契(深い交わり)
2)読書尚友(古人とのふれあい)

晩年は立命
1)境遇の自得(自らの境遇を納得すること)
2)生死の覚悟
3)報謝(恩返し)

読み進めていくうちに、正直、中年の章の後半ぐらいから中だるみしてしまった。
だけどもなかなか楽しく読ませていただきました。
また、2、3年後に読み返すとまた違った面白さがあるかもしれないなー。